【ポピュラー文化の余白:26-05-15】タワレコ渋谷店の現在、『プラダを着た悪魔2』の切なさ、Netflix席巻の百想芸術大賞

タワレコ渋谷店6階に世界のサブカルっ子を見て、『プラダを着た悪魔2』にレガシーメディアの切なさを読み、百想芸術大賞のNetflix2年連続制覇に韓国コンテンツの現在地を確認する、週に一度のポピュラー文化の短評集です。
松谷創一郎 2026.05.15
読者限定

◇ フジテレビの組織改編──コンテンツ企業への転換

 フジテレビが株主総会に向けて、「グループビジョン」を発表しました。放送インフラ機能をフジメディアホールディングスに統合し、フジテレビ本体はIPコンテンツビジネスの会社として機能を限定化するというもの(↓PDFにリンク直貼り)。

 テレビ局の大きな流れとして、放送から通信への移行、コンテンツビジネスへの比重を増やすという方向性は既定路線で、その点では当然の改編です。ただ問題は、FOD、Hulu、TELASAといった民放の動画配信サービスが乱立したままになっていることです。これは常々言っていることなんですが、そろそろ本格的に再編しないと共倒れになります。

 韓国はNetflixなど外資プラットフォームへの対抗として再編が進んでいますが、日本はU-NEXTにParaviが統合されたくらいで、昨年も大きな動きはありませんでした。日本は同業他社同士が協力するのが苦手なので、どうなるか。今年は何か動きがないとまずいなと思っています。

 もちろん今回の組織改編は、その方向へ明確に立場を明確にしたということなのでしょう。現在の清水賢治社長はアニメ畑出身の人で、コンテンツビジネスをよくわかっていると感じます。中居さんの問題で大きく揺れた1年を経て、組織改編も行い、方向性の道筋はとりあえず作った。あとはこれをどこまで進められるかという段階に入ったのだと思います。そういえば、朝日新聞の記事でもコメントしているので、あわせてご参照いただければ。

この記事は無料で続きを読めます

続きは、3724文字あります。

すでに登録された方はこちら

読者限定
【ポピュラー文化の余白:26-05-29】ヨルシカ「あぶく」MV、明治...
読者限定
【Column】「芸能」という言葉に感じること──ポピュラー文化とゴシ...
読者限定
【ジャニーズと日本社会:5】「告発」を「暴露」にしたアングラ界隈による...
読者限定
【ポピュラー文化の余白:26-05-22】I.O.Iの10年越しポップ...
読者限定
【Article】『地獄に堕ちるわよ』の現実と『おしん』の夢──日本ド...
読者限定
【Column】「よどんだ空気におならブー」──くだらないテーゼの話
読者限定
【ジャニーズと日本社会:4】1988年、『光GENJIへ』を黙殺した「...
読者限定
【Article】映画はなぜ「続編ばかり」になったのか──ヒット作の三...