【ジャニーズと日本社会:13】2016年1月18日『SMAP×SMAP』──「公開処刑」から始まったジャニーズ崩壊への道
黒いカーテンの前で
2016年1月13日にスポーツ新聞で打たれた「SMAP解散」報道。そこから5日後の1月18日は、その後の日本の芸能界における大きな転換点になります。
初回だった月9ドラマ『いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう』が15分拡大されたため、いつもよりやや遅いその夜の『SMAP×SMAP』は生放送で始まりました。濃紺のカーテンを背にして、5人が横一列に並びます。そしてひとりずつ、視聴者に向けて言葉を述べていきました。
まず異様だったのは、その立ち位置です。ふだんであれば、リーダーである中居正広さんが中心に立って進行するところです。ところがこの日は、中央にいたのは木村拓哉さんでした。木村さんが口火を切り、稲垣・香取・中居・草彅の順にメッセージを発していきました。なかでも、注目されたのは草彅さんの言葉でした。
みなさんの言葉で気づいたこともたくさんありました。本当に感謝しています。今回ジャニーさんに謝る機会を木村くんが作ってくれて、いま僕らはここに立てています。5人でここに集まれたことを安心しています。
そして最後に、ふたたび木村さんが「前を見て」という言葉を二度重ねて締めくくりました。このとき、瞬間最高視聴率は37.2%に達したといいます。
それらのメッセージから見えてきたのは、ふたつの結論です。
SMAPは解散しない。そして、メンバーは全員がジャニーズ事務所に留まる。
ファンも業界も、ひとまず胸をなでおろしたことでしょう。けれども同時に露呈したのは、ジャニーズ事務所の強権的な姿勢そのものでした。