【ポピュラー文化の余白:2026-07-24】A24とYouTube発のホラー2本、通俗的に美しい『Tシャツが乾くまで』、ミン・ヒジン不在のNewJeans

インディペンデントホラー映画2本から現代の感覚を考え、『Tシャツが乾くまで』で日本社会の感覚にチューニングし、4人になったNewJeansの行方を思う──週に一度、ポピュラー文化の余白を覗く短評集です。
松谷創一郎 2026.07.24
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◆今週のラインナップ

  • A24のホラーは強い──映画『ブリング・ハー・バック』

  • YouTubeから来た才能──映画『オブセッション 災愛』

  • FIFAワールドカップ終わりましたな──スペインが2度目の優勝

  • ドラマ『Tシャツが乾くまで』──通俗的に、美しく

  • 4人になったNewJeans──ミン・ヒジンが遺したものの行方は

***

◇A24のホラーは強い──映画『ブリング・ハー・バック』

 映画『ブリング・ハー・バック』を観ました。A24製作・配給のホラーです。監督は、双子のダニー&マイケル・フィリッポウ兄弟。前作『TALK TO ME トーク・トゥ・ミー』が大ヒットになったYouTuber出身のふたりです。

 物語は父親を亡くして孤児になった兄妹が、親切そうな里親の女性のもとに引き取られるところから始まります。この里親がリビングルームに飼っていた犬を剥製にしていていきなり軽くヤバい感じなのだけど、そこからどんどんおかしくなっていきます。またその家には言葉を発しない丸坊主の少年がいて、妹は目が不自由であまり様子に気付けないという状況で、兄は徐々に追い詰められていく。サイコホラーです。

 そんなに複雑なテーマやメッセージはなく、しかも低予算の作品。内容的にはどこかで観たようなものなのだけど、出来はすごく良い。監督の演出力もすごく高い。すごくちゃんとしたジャンクフードという感じですね。A24だと『X エックス』『Pearl パール』『MaXXXine マキシーン』の3部作が私は好きですが、それにつながる独特な感じがあります。

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