【Column】おじさんたちは何を話しているのか──赤坂のバーで90分
先週、赤坂のバーで飲みました。会食の二次会で、私を含めた計5人でお話しました。みんな付き合いの長い友人で、業界人やクリエイター、学者。全員が40代から50代です。
「これを記事にしてみよう」とためしに録音をしてみました。ただ、読み返すとなかなかリスクの高い話ばかり(笑)。なので今回は誰が何を言ったかは伏せて、どんな話題が出たかだけさらっと並べます。おじさんが集まると何を喋るのか、という記録です。ホントにまずい話は出していません。
ちなみに、始まりはウナギでした(笑)。
ウナギの完全養殖の先にある密漁と偽装
ウナギはいまだに生態がよくわかっていない。マリアナ海溝あたりで生まれ、数千キロ泳いで川に入り、2、3年で育って、また海に戻って産卵して死ぬ。ここまでわかっていて、なぜそうするのかがわからない。
完全養殖はやっと実現したが、コストが高い。これまで「養殖」と呼ばれてきたものは、天然の稚魚を獲ってきて育てるものだった。つまり天然頼みであることは変わっていなかった。
今年は豊漁と言われるが、20年前と比べれば漁獲量は激減。去年より安いというだけで、やはり高い。
産地偽装が多い。海外で獲られたものを香港経由で持ち込む例がある。
密漁も成立する。1匹300円、400円で売れる。かつては漁業権を持たない人が勝手に獲っていたが、値が上がったいまは完全な商売になっている。
アイルランドを舞台にしたNetflixのイギリスドラマ『ボドキン』でも、日本へウナギの稚魚を密売の話が出てくる。
関連して、鈴木智彦のノンフィクション『サカナとヤクザ』、東海テレビのドキュメンタリー映画『ヤクザと憲法』についても話題に。後者は出演していたヤクザが足を洗った一方で、別の一人が事件を起こしたという後日談まで含めて話題に。