【ポピュラー文化の余白:2026-07-31】面白くなってきた捨て猫オーディション、なぜ悪党は最強の元工作員の子どもを誘拐するのか、震災とポピュラー文化

佐久間宣行流オーディションを楽しみ、韓国アクションドラマの完成度に唸り、熊本の地震に現実逃避の役割を思う──週に一度、ポピュラー文化の余白を覗く短評集です。
松谷創一郎 2026.07.31
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◆今週のラインナップ

  • 『NOBROCK TV』の捨て猫オーディションが面白くなってきた件

  • 同級生のようなおじさん──『佐久間宣行のオールナイトニッポン0』を聴く

  • なぜ悪党は最強の元工作員の子どもを誘拐するのか──『エージェント・キム:リアクティべーティッド』

  • 東野圭吾を悼む──やり残した「映像化研究」

  • 熊本の地震に思うこと──現実逃避の重要性

***

◇『NOBROCK TV』の捨て猫オーディションが面白くなってきた件

 5月末に書いた『佐久間宣行のNOBROCK TV』についての連載で、「捨て猫同盟」に触れました。DЯAW♡MEになれなかった4人が居場所を求めている「すわりの悪い」状態をそのまま書いた回です。ちょうど総入れ替えオーディションの開催が発表されたタイミングで、彼女たちの去就がわからない状況でした。

 あれから2か月。オーディションは書類選考の200人弱から27人に絞られ、そこに旧捨て猫の4人がシードで途中参戦し、3回戦を終えて7人が残りました。原莉子さんが落ち、伊勢川乃亜・青山天南・すみぽんの3人が生き残っています。

 てっきりここでメンバーが決まるかと思いきや、まだオーディションは続くようです。7月22日公開の最新回では、「個人の仕事のオファーが来るまではオーディションを続けます」と佐久間さんに告げられていました。この7人でエピソードトークをやるわけですが、これがちゃんと面白くなってきていてなるほどなと思いました。

 最初にオーディションが始まったときは、正直これは大変だと思っていました。まるで面白くない人もいたり、強烈に焦りが伝わってくる人もいたり。

 面白さって、そのままで面白い人と、努力して面白くなる人の2種類がいます。前者はキャラクターがすでに立っている人ですが、そんな人は限られています。ほとんどの人は頑張るしかなくて、そうなると本人の努力や能力がけっこう見えてしまう。その限界が露呈する瞬間が、オーディションの前半はけっこうありました。

 残った7人は勝ち抜いてきただけあって実力は高い。タイプは、おそらくひとりを除いて考えてやってる感じでしょうか。

 そのままで面白いのが月野ももさん。グラビアアイドルですが、キャラクターがとにかく立っている。鼻にかかった独特の声で、ずっとくねくねしています。一方で、絵を描いたらそれが大喜利っぽくてちゃんと面白い。毎晩のようにYouTubeでライブやってるから、ちょこちょこ観たりもしています。彼女は声がいいから、聴き心地がいいんですよね。

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